慈悲

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美術作品とは単純に良いか悪いかだけの評価ではなく、多くの場合は良いと悪いが混在している複雑なものである。どんな作品にでも良い所は必ずあるし、未熟だったり上手くできなかった悪い所はある。要は鑑賞する人はどこで妥協するのかということだ。もちろんできるだけ素晴らしい面を見い出し、他の人から観ても良い地点で折り合うことが望ましい。だから作品を好き嫌いで鑑賞するのは自由ではあるが、現実は理想通りにならないことを知っている大人であるのなら、寛容な心でいろんな角度から作品に触れていくべきだ。よくわかならくて、矛盾して不透明なものは、その美術家の伸びしろの可能性にもなる。作品を鑑賞するのなら発展するための秘密の鍵を探し出し、作者と一緒に成長していくことが鑑賞者の理想像!大きなスケールで受けとめて大きな心で育てていく、慈悲のような心を持って美術家の作品を応援してやりましょう!

■夏、飄々と楽しむ5人展 2016年7月2日(土)~11日(月) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)