昨日、ひさしぶりにお会いした造形作家。ここ最近、その活躍を観た人から創作への秘訣を尋ねられる。「どうやったらあなたのように創れますか？」という質問されて返事に困っていた。なぜなら自分でも今の姿はまったくの想定外。若い頃から夢を追い続けている内に、知らず知らずにいつの間にか辿り着いただけ。いろんなことにぶち当たって、砕けても立ち上がって、幸運にも自分の表現に出会ったのだ。だから運が良かったとしか言いようがないと、胸の内を正直に話してもらった。私はその言葉で十分だと思った。そもそも自分は運が良いと感じられるのは、ここ一番で人の出会いに恵まれているからだ。創作は人間力が魅力になって鑑賞者を惹きつけていくもの。創作への熱い気持ちは周囲に伝わって協力者が集まってくる。運が良いと信じることで明るいオーラは生まれて道は開けていくのだろう。
■HEART2016関連企画 県美界隈展vol.2 少年時、Y校に集う 日時 2016年10月7日（金）～16日（日） 11:00-19:00（最終日18時） 出品 荒瀬景敏、末永史尚、大和潔、山根秀信
