美術家を志したら、いつの間にか、創作、創作と追い立てられてしまうもの。最初は純粋に好きで始めたことなのに、成功することばかりに心が奪われて、次第に欲求がエスカレートしていく。そうして無理矢理に何かを制作して、力尽くでも美術家としてアピールしようとする。自分をよく見せかけるために余計なものに手を出し、自分らしさを見失って個性を埋没させるのだ。創作は強制ではなく、伸び伸びと自由にやるもの。楽しいや悦ばしいという自己満足感が原点にある。それが結果として少しでも多くの人に伝わること。本当に価値のあるものなら、時間はかかっても自然に広がっていくものさ。さあ、だから肩の力を抜いて、周りに惑わされないで、自分らしくぼちぼちと歩いて行こう！
■岸 透子 水彩画展 ー Petal ー 2017年4月20日（木）-30日（日） 11:00-19:00 定休 4月26日（水）
