複眼

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今現在、私の20代の頃に比べて美術大学やそれに類する学科のある大学が増えて、その数は雨後の竹の子のように増殖してしまった。おそらく約3倍くらい多くなっているはず。ちゃんと調べていないため、間違っているかもしれないが、大きくは外れていないだろう。むしろ少子化が進んで大学受験者の全体数が減っている時代。美術系へ進学する人の割合は高くなっている。これを善意に考えたら美術業界が広がっていった。とても歓迎すべき傾向だ。しかし、実際はこれまで美術市場を支えてくれた世代が高齢化し、また、ネットの普及やグローバル化した社会のおかげで、鑑賞者の在り方や美術界のスタイルも一新された。今日までのやり方が明日には通じない世界になった。手探りをしながらあれこれやるしかない時代へ。だからこそ多くの美術家志願者が必要になったのかも。本当の答えはよくわからない。いや、本当の答えよりこの流れによって、どうなっていくのかを想像することが大切だ。いろんな角度から美術界を見つめて、自分なりにその時の答えを出せるように、美術をしっかりと見つめていこう!

■GAO 2017 木谷曜子 佐藤文恵 田中真理子 西澤佑 屋良姫彩 松田淳 日時 2017年8月5日(土)~13日(日) 11:00-19:00(最終日18:00まで) 定休日 8月9日(水)