質実剛健

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ひと昔前、あるサッカー強豪国では、子供たちに細かい技術指導をしない、ということを本で読んだことがある。その理由はとてもシンプル。一流選手のプレーを見よう見まねして、自分なりに身に着けるかどうかが才能なのだ。サッカーは素晴らしいものに触れて、それを活かせる人だけが生き残っていく。本当に教えられるのはチームプレーの意義であって、個人の持つ能力についてはその人次第。本人が自分に関心を持たないと何も生まれない。成功した人の物真似で終わらせるのか、自分なりに独自のパフォーマンスするのかは、すべては心が決めたとおりに進んでいく。美術もまったく同じだ。教えてもらえる範囲は実に狭くて少ない。どこまでも自分で発見していく世界。手探りで可能性を見つけていくのだ。他人の面白さや素晴らしさを認めて、自分の良さとは何かを追求していく。自分らしい個性を磨き続けることが大切なのだろう。

■麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展 紀田秀夫 佐伯千尋 原田千恵子 舛井美佐江 村上真実 大和佳太 日時 2017年12月8日(金)~2018年1月9日(火) 11:00-19:00 年末年始休日 12月27日(水)~2018年1月4日(木)