近年、スマホが普及した社会では手軽に必要な情報が得られるようになった。しかし、その便利さに依存することが当たり前になって、自分なりに知恵を絞り出すことが減っている。ついつい正解することにこだわり、初めから答えありきになって、自分らしい考えようを求めようとしない。それはただ情報を鵜呑みにしてありがたがっているだけ。たしかに間違った答えはよくないが、自分の価値観を知るためのチャンスを、みすみす逃てしまうのはもったいないことだ。
特に美術分野は一般社会と違って、ハッキリとした答えのない世界。誰がなんと言おうと、自分のいいと思うものはいい、という姿勢を貫いていくこと。つまり流行のアートだからいいとか、評判がいいから好きだなんて言わずに、自分が本当に素晴らしいと感動したものを捉まえよう。自分の感性にいろんな刺激を与え続けることで、めぐりめぐって新しい発想や表現が生まれてくる。力まずに素直に思ったまま、楽しみながらやったらいい。そうすれば世界は広がっていくだろう。今よりも好奇心のアンテナを高くして、直感にビビッと突き刺さる波長を受信していこう！
■麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展 紀田秀夫 佐伯千尋 原田千恵子 舛井美佐江 村上真実 大和佳太 2018年12月14日（金）～2019年1月14日（月・祝） 定休日 、27日～1月3日、9日（水） 【同時開催】 やまぐち赤絵 ハレのうつわ 広川隆作陶展
