一枚の写真

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一昨日、母が気まぐれに奥の展示台下を整理する。まったく予告もなくていきなりだった。花粉が元気よく舞っているこの時期に、ほこりまで躍らす気かと冷やかに見ていたら、その甲斐があってなのか、20数年前の写真が見つかった。嗚呼、懐かしい。これはY高美術部のOB会の末席に連なった時のものだ。それにしてもみんな若い。当時、私より年上の方々が多い印象があったが、この年齢になれば年功序列の雰囲気は控除されるものだと思った。しばらく初めて写真を観た嫁とあれこれと話す。20人近い人が写っているため、その人物紹介だけで時間を費やした。やはり写真は記憶の破片を甦らせる貴重もの。思い出とともに、その後の人生を浮かび上がらした。ちなみにこの写真の右側に写っていた男の子。叔父さんになる陶芸家に抱かれて、顔を下向きにして写っていた。とてもシャイな表情。あれから約20年。今は仲間になっている。まさかというより当然なのだろう。これが人生だ!同じ理想を持っている人には必ず逢えるもの。50歳を越えた今だから言い切れる。思わぬことで、とても良い時間を過ごした。