教外別伝

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禅宗の教えの「教外別伝 ( きょうげべつでん ).」とは、 経典などから得られる文字の上での教えとは別に、直接心に伝導されたことを自分のものにすることをいう。すなわち悟りとは言葉や文字によるものではない。直に心へと伝えったものから生まれてくるという意味だ。

私はこの言葉を知った時になんとなく美術鑑賞に似ていると思った。作品の解説や作者の伝記などに触れて、作品を理解したように思いがちだが、実際は文字や言葉による教義の伝達より、びびっときた感性で心が躍った、そんな経験こそが一番大切なのだ。理屈よりも完全にのめり込んで、自分らしい感覚で作品の良さを知ること。美術はそもそも言葉ですべてを言い尽くせない。このたびの作品展で、このような基本が脳裏を走った。自分の楽しみは自分で決めていくこうじゃないか。そう、自分らしく創作活動をしていく。他人の価値観に振り回されず、自分の中にあるものを活かしていこう!


■はやしいくみ 個展 夏のわすれもの 2018年9月21日(金)~25日(火) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)