画家の言葉

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東京か、パリか、ニューヨークでなくてはという考え方は昔日のものだと思っている。これはあくまで私の年齢で言えることで、若い人はそうでなく、別の考えを持っているかもしれぬが、私は私のことだけを考え行動に移せばよいのである。今からなおさらそんな時代になると思う。 1967年7月24日 香月泰男
上記の文章は香月泰男先生のお言葉。たしかに私も年齢を重ねて、もうじき50代半ばになるためか、しみじみとそう感じてしまう。現実的に都会でないとできない仕事がある。しかしながら田舎にいてもできる仕事がある。美術家はどこに住んでも美術家として活動できるはず。だから無理矢理に華やかな場所で活動なくてもいい。自分らしい創作ができるのであれば、どんな環境であったとしても問題はない。戦時中、香月先生は兵役のために強制的に絵を描くことができなかったが、それをバネにして画家であることへこだわりが強くなっていった。「絵かきは仕事だけ見てもらえば、それでよい。作者自身はどこにいてもよいのである」という言葉は真実だ。とても素晴らしいと思う。ぜひ、この機会に美術館でご覧いただき、画家のパッションを肌で感じてみてください!
香月泰男のシベリアシリーズ 2019年7月23日(火)~8月18日(日) 9:00-17:00(入館は閉館30分前まで) 休館 月曜日(ただし8月5日(月)、12日(月)は開館) 観覧料 一般800円(600円)、シニア・学生600円(500円) ※シニアは70歳以上の方。( )内は前売・20名以上の団体料金。18歳以下および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料 山口県立美術館 山口市亀山町3-1 http://www.yma-web.jp/