憧れと資質

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20代前半、「憧れの南の島へ絶対に行くんだ!」と決心する。この日からお金を貯めるためにせっせと働いた。渡航費や滞在費などを貯めるためにひたむきに頑張った。その時に子供の頃から好きだった絵を描き始める。仕事の合間の息抜きとして、家でできる手軽な趣味として絵筆を取ったのだ。すると絵を観た家族や友人知人などに好評を博する。ただ純粋に喜ばれる顔が嬉しくて描いたことが実を結び、その後、南の島でもコミニュケーションの手段として役立った。言語でわからなくても絵だったら通じることもある。もっとも基本的なことを実践で学ぶことができたのだ。
そんな彼女は帰国後、父親が見つけた新聞記事に心が動かされる。女性限定でハガキ売り上げを競う公募展。なんだか面白そう。あまり深く考えることなく、軽い気持ちでエントリーすることにした。すると結果は28人中の第3位になった。しかも上位2人はそれなりに名が知れて鉄板の状況だったため、実質の1位と言うべき素晴らしい結果に輝いた。しかし、当の彼女は狐につままれる状態。どうリアクションしていいのか困っていた。その態度を見て正直な人だと感心する。一番の目的は絵を描く仲間との出会い。無欲な人に神様は粋なご褒美をくれるものだ。あれから6年後、ここでの4回目の個展を開催する。専門的に美術を学んだ経験のないのに、回を重ねるたび確実に成長していく。彼女の長所をあげるとすれば、目に見えないことが伝えられること。目に見えない世界を感じさせてくれる描写力が素晴らしいのだ。これから先にまだまだ様々なことを修得しなければならないが、素敵なイマジネーションがあるから何とかなるだろう。じわじわと前に進めるように、独創性を育んでいきましょう!フレー!フレー!ガンバーレ!
■はやしいくみ 個展 海とか 空とか 2019年8月14日(水)~18日(日) 11:00-1800(金・土は19:00まで)