画集を求めて

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1985年11月。知り合いの方に見せてもらった野田哲也作品集が欲しくって上京して取り扱かっているギャラリーに行くことにした。ちなみにその頃の東京は未知の世界で、ワクワクしながら探検気分で楽しく歩きながら目的地のギャラリーに到着したが、「展示入れ替えのために休廊」とドアに無情の紙が張ってあった。ありゃりゃ、よく調べないで来たからかあ・・・残念!!と、半ば諦めかけた時にドアの向こうに人影が見えたので思い切って「すみません」と、ドアを開けて事情を話したら担当のTさんを紹介していただいた。やった!!これで念願叶って画集を買える。少し微笑みながらTさんに「画集欲しさにここへ来ました」と話したら、「まだ、本物は見たことないでしょう」と、Tさんは野田先生の作品を見せていただき、さらに作品についていろいろと教えてもらった。至福の時。あっという間に夢のような時間が過ぎ、「それでは、お世話になりました」と、お礼を行って帰ろうとした時に「野田さんの作品を扱ってみませんか?」と、夢としか思えない言葉。このひとつの出会いは大きな運命であった。

(画像は2001年3月 野田哲也展)