他山の石

いわゆる「アドバイス」とは、他人に対して提供される推奨や意見、指導を意味する。だから、良いアドバイスには値段がつけられないと言われるように、身近にすぐれたアドバイザーがいる人は、良き忠告を受け止めて実践するので滅多に失敗しない。あらかじめ注意を促してもらえるから備えられるため、穏やかな人生を過ごすことができる。

しかし、一番有効的なアドバイスとは、他人の失敗した行動を見て、自分の参考にすることである。同じような過ちを犯さないよう、冷静に見つめて分析することで、注意すべき点に気を付けながら取り組めるようになる。ことわざの「他山の石」のように、他人のつまらぬ言動や行動も、自分の人格を育てるための助けとなることが多くある。

私はいつもアドバイスをもらっている。それは面と向かったものから、雑談の中に必要なものを得ることがある。つまり、自分以外の人やもののすべてが、自分の足らないことを教えてくれる。なんでもない日常でも謙虚な姿勢で接すれば、いくつも魅力あるものの見落としに気付かされ、もっと学ばなければならないことを教えてもられるのだ。