と、トラッキーはアルプススタンドで傘を回しながら雨に唄えば、
甲子園の蔦も楽しいそうにそのリズムに揺れているようなに思える恵みの雨です。
かつて昭和３３年の西鉄─読売の日本シリーズは西鉄が３連敗した夜に監督だった三原は
徹夜で麻雀をしていたおかげで早朝に降った雨に気がつき、電光石火に中止を代表へ提案して
エース稲尾の休息に成功したことが４連勝で逆転日本一になった要因と言われているように
先週の広島戦や金曜日の読売戦での選手のコンディションを思い出せば、
水を得られて良かったと解釈すべきでしょう。
ところで２００３年の日本シリーズ第３戦に勝利した阪神を「判断と決断。
この日の星野前監督の決断は素晴らしい！！」と野村元監督が評価しました。
ちなみに野村がいう「判断」とは、これまでの選手データや過去の対戦場面を考えて、
一番得策な道を選択すること。「決断」とは、根拠のある選択より、
自分自身がその時一番信じられる道を選択する博打のような賭けのことです。
大量リードをもらいながら中日戦で２度崩れた井川と矢野バッテリーにとって、
今日の判断と決断が迷わずできることを期待します。
井川よ！！！
雨で清められた甲子園には魔物はいないよ。
