田中保彦SLペン画の世界

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田中さんは以前の文章で戦前山口から阪神に入団した御園生投手と旧制・山口中学時代にバッテリーを
組んでいて、卒業後は国鉄に勤務して戦時中は臨時で動く軍用列車のための時刻表を作成を担当するなど
事務方をしていました。そして戦後は手腕をかわれて県庁に転職して、
定年退職後の1972年頃から子供の頃に流行ったペン画で当時消えゆく蒸気機関車の勇姿を
書き残そうと絵を習ったことがない者が一念発起して独学で始められ、
2002年に天国に旅立たれるまで数多くのペン画を描かれました。
この画像は、その中の一つで山口線篠目駅に停車するSLで、遺作展をギャラリーで開催した時に
県庁OBというご縁から知事が来場されたことに遺族方が感激されて県に寄贈された作品で、
今は知事室近くの廊下に飾られ、田中さんが愛した山口県のために活躍の場ができて良かったと思います。
なお、この作品は電車が好きなaofuさんのフウト君が退院されたことをお祝いして載せさせていただきます。

※ペン画とはケント紙に鉛筆で下書きした絵にGペン丸ペンで平行・直線・曲線・斜線を使い分けて、
複雑な陰影・濃淡に注意しながら墨での一発勝負で描かれ、
色彩はあらかじめ先に塗っている古典的技術で作られた作品です。