美術家になるために一番必要なことは何かと尋ねられたら、そりゃもう良い人との出会いしかないでしょうと答えたい。なんだかんだ言っても人生は良き人物から良い影響をたくさん受けることによって王道を歩めるもの。美術学校などで技術や理論などを学ぶことは必要条件だけど、それと同じくらい良き人物から学ぶことで重要なことなのだ。美術家を目指すのなら自分のセンスや教養を深めると同時に、美術家としての生き方や考え方、人との付き合い方や喜び方まで、折々に触れて良き人物からの言葉に奮い立たされていくだろう。
つまり先人たちの偉大な足跡に刺激されて創造力は豊かになっていくもの。例えこの世には実際にいない人物でも作品や言葉は残っているから触れることはできる。そこにあるものは時代を超えて、今でも十分に通じることができる真理がある。創作に困った時、迷った時、美術家として不安な気持ちになった時に、会ったことがない先人の美術家の活動が教えになって、または勇気づけてくれるエールになるかもしれません。つまり良き人物の功績を知って理解するだけではなく、そのことを自分の人生に活かしてこそ、本当に価値のあるものになるのでしょう。まずはやってみて自分を知ることから始まる。そして、本気で好きになったのなら藁にもすがる思いで、すぐれたものをみつけだすために行動できるはず。たった1つでいい！自分に必要な教えを知るために、良き人物との出会いに備えて、日々に最善の努力をして準備しましょう！
■ココロの月 2019年9月22日（日）～29日（日） 11:00-18:00 定休日 9月25日（水） 出展作家 加藤智子、村上真実、大和佳太
