温故知新

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美術家はその人にとって指針となる判断基準をしっかりと持つことが大切だ。未来へ発展し続けるために軸となる価値観がなければ、ふらふらと袋小路に迷い込んでしまいやすい。「鋭い直感」という甘い言葉に酔いしれて、その場の思い付きや気分で行動しては、行き当たりばったりになるもの。まずは先人の後ろ姿から学んでいくこと。先人たちの教えをどう受けとめて、どう活かすのかがターニングポイントだ。
つまり温故知新という言葉のように、古いものを訪ねて新しきものを知っていく。過去にあった様々な作品や書物などに触れて、自分にしかない物差しを創っていくことだ。莫大な量があるから全てをお手本にしようなんて思わなくていい。なんとなく今の自分にできそうなこと。自分の個性を活かして美術家になるための可能性を探る。そして、その才能を磨くための手段を発明しよう。これができるようになったら美術家だと言われるはず。自分らしい長所を輝かせて魅力のある世界を表現しているだろう。