心眼

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「人生は一冊の書物に似ている。馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、賢い人間はそれを念入りに読む。なぜなら、彼はただ一度しかそれを読むことが出来ないのを知っているから」という格言がある。なるほど、生きている時間は限られている。だからこれが最初で最後になるかもしれないと、心して観たり味わったら印象は深く刻まれていくだろう。近年、私たちはネットで検索したらなんでもすぐにわかる時代に生きている。簡単に何でも調べられて、手軽に画像や動画を楽しめて、便利な文明の利器を満喫している。スマホタブレットの普及によって、ネットに繋がりやすい環境の中で、手軽に様々なサービスを楽しめて、便利な文明の利器を謳歌している。

反面、目の奥に美しい印象を焼き付けたり、大事な出来事を記憶することが苦手になった。思い出や大切なことは簡単に機械へ保存できるため、記憶や感覚で覚える必要性がなくなってきた。そのため1つの出来事を立ち止まって考えて、いろんな角度から探ることをしなくなった。また、不正解だと言われるのを恐れて、自分なりの意見を言わない人が増えつつある。いつの間にか勝手に「正解=知識×経験」という方程式が成立ち、よくわからないものに立ち向かっていく挑戦者が現れなくなった。人生はたった一度。自分が正しいと思うものなら少数派になってもいいじゃないか。人生を一冊の厚みのある本にしよう!自分らしい個性を磨くために遠回りをして、たくさんのことを積極的に関わっていって、独自性の高い人生になるように努力していこう!

■Hello,Full moom akari yoshida Exhibition 2019年11月1日(金)~6日(水) 11:00-18:00(2日(土)は19:00まで)