友!

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2012年の秋、ギャラリーでは県立美術館の県美展の会期にあわせて、期待している26歳と24歳の若者2人の作品展を企画した。当時、なぜだかその理由はよくわからないけど、若い世代の人材と次から次に繋がっていった。今からこの現象について振り返ってたら、それはただ偶然が偶然を呼んでしまっただけ。なぜならこの間の出会いはおよそ理屈で説明できないことばかり。むしろ運命だったよねと開き直った方がわかりやすい。いいや、ドラマチックな出来事は、どんな人にでも起きてくるもの。だからその大きな波がやってきたと考えた方が正しいのかも。まあ、それはさておき出たとこ勝負で行った二人展。やはり地図に載っていない場所を目指す旅は本物の冒険だった。この過酷な状況で見せてくれた彼女たちの底力は、とてもエキサイティングで素晴らしかった。つまりプレッシャーとは才能を目覚めさせてくれるもの。若者が成長するために必要なものであるのは間違いないのだ。

一昨日、そんな二人がひさびさに再会した。おおー、まるで純愛ラプストーリーの恋人たちようだ。出会った瞬間から眩し過ぎるオーラを放っている。そう、美術という戦場でお互い励まし合って生まれた絆は強い。良き友情を築いている仲間であり、良き競争ができるライバルだからこそ、熱い魂がぶつかり合って美しい化学反応が起きる。これから創作の試練はさらに高くなってくる。努力したことが無駄な努力だと笑われることもあるだろう。しかし、その無駄だと言われるものが未来を切り拓いていく。創作は無駄なことの繰り返しをきっかけに良くなっていく。無駄と遠回りの中から自分らしい個性が生まれるのだ。いつまでも頑張ることを期待している。独自の世界をつくっていこう!

■吉祥展&アートカレンダー展 臼杵万理実、岸透子、紀田秀夫、佐藤文恵、てご屋、はやしいくみ、舛井美佐江、村上真実、大和佳太、和紙工芸シオン 2019年12月7日(土)~25日(水) 11:00-18:00 休 12月18日(水)、19日(木)