明石家さんまさんの名言「生きてるだけで丸儲け」。私もこの年齢になったから言うわけではないけど、とりあえず今日1日無事だったら、それでいいと思う日が増えてきた。特別に何かをやってやろうとしても、気力や体力は下り坂になっているため、今さら大志を抱いたとしても、成熟させるまで頑張り切れない。そう、弱ったものは弱っていると自覚し、萎えたものは萎えていると自覚している。これはただ単純に気合いや根性で解決することはできない。むしろ変に頑張り過ぎたら年寄りの冷や水になるだけ。いつまでも元気で在りたいのなら、今自分がやるべきことに集中していくこと。この年齢になったら、この年齢できることに邁進する。私のやるべきことを見い出し、それを素直に追究していけばいいのだ！
だったら自分ができなかったことを、次世代に託して前へ進んでいきたい！つまり美術家同士が集まって切磋琢磨できる空間になることを目指す。例え情熱の燃焼率が悪くなっても、炎がこれまでより小さくなっても、火が消えてなくなった訳ではない。あっという間に燃え盛る若い世代と1つになって、彼らがかっかかっかとなれるように刺激してやり、この年齢だからできるポジションで全うしていきたい。不思議なことに一歩前にしゃしゃり出るより、清く一歩後ろに下がっていった方が重宝され、その時々に居心地の良い関係になれるもの。人生はひしめき合って生きる中で、如何に摩擦なく過ごしていくのが大切だ。いつまでも尖って生きようとしても、そんなことは残念ながらできない。夢を分かち合って人生を成立させること。何かがあるのならお互いの力を合わせて助けあう。誰もが知っていること。この基本を守ればいいのだ。「生きてるだけで丸儲け」。小さな幸せを感じることで心は豊かになっていける。
