響きあう

 

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やっぱりこいつは本当に面白いって思える人は、ちゃんとやるべきことをしているのに、「こんな感じで大丈夫っすかね?」という質問をぶつけてくる。そうするとこっちも本気になってしまい、前のめりになりながら何とかしてやろうと思い込む。それがいいことであっても、そうでないことであっても、どんなことであったとしても、正直に言われたら知恵を絞りたくなる。そう、自主性を重んじることはとても大事。だけど、その一方で独りよがりにならないために、適切なタイミングで言葉で刺激すること。ある程度は寛容な心で見て見ぬふりをしていこう。何でもあれこれと助言しようしないこと。細かいことまで言い続けると指示待ち人間になる。やはり美術家を目指す人へはその人に思いっきり任せよう。最後の責任は自分にあるのだと自覚を持たせ、自発的にいろいろと考えられるように、程よい加減で合いの手を入れてやりましょう。

つまりそれぞれ個性に応じた対応することで、持ち味を十分に活かしていけるようになる。「君は頑張っているのだ!」と背中を押してやって、かつ、後ろからそれをあたたく見守ること。素晴らしい人間性が表に出るために熱量を高めて、長所が発揮できるように具体的なエールを送ろう。やりたいことのイメージが明快になって、進むべき方向が明らかになってくる。例えエリートと呼ばれる人に、知識や才能で劣っていると言われても、美術へ対しての熱意で負けなかったらいい。創作で何が一番大事なものかと問われたら、誰よりも美術に熱心であることなのだ。裏を返して言えばやる気があることが、もっとも重要なことだと肝に銘じて頑張るのみだ。目先のことなら負けてもいい。だが、美術を愛し創作を続けていこう情熱だけは、一番優れていると自負がなくてはならない。このような意識が成長を促進していく。どれだけ真剣であるのかによってパフォーマンスは変わるものだ。