若者にとって一番の武器として使えるものと言ったら、それはやはり直感やインスピレーションになるだろう。キャリアのある人のように、これまで経験したことに基づいて、何かに作戦を立ててトライしていくのではない。理性的で客観的にことを進めるにはまだまだ不十分の力量。しかしながら怖いもの知らずだからできることがある。あれこれ練りに練られる熟練者の思考はないけれど、純粋な気持ちはまったく計算できないパワーを生み出していく。常識や既成概念に縛られた人たちには思い浮かばないもの。新しい価値観を創り出して未来を面白くしてくれる。そう、用心深くなっている大人と違って、若者は感性を頼りに果敢に未知へ冒険したくなるもの。思いついたら、とにかくやらずにいられないのが、若さの特権だというべきものになる。
そこで大切になるのが、コミュニケーション能力。若い世代にありがちなシャイな心から一歩前へ飛び出す。さまざまな人と出会って知らなかった情報に刺激されることだ。そこから新しい発想が生まれていって、気づかなかった発見に繋がっていく。どんなに才能があっても、自分ひとりでできることには限りがある。だからこそ、この人なら信頼できると感じたら、積極的に話してみること。思いのたけを存分に伝えていけば、聴いた人も本気になって知恵を絞って、思わぬアイディアが生まれてくるはずだ。
ただし、1つだけ気を付けなければならないことがある。それは人とじかに話していく内に得ること。インターネットで検索をすれば、いくらでも出てくる情報のことではない。人と腹を割って話すことによって目覚めてくる、頭だけではなく電流が身体を駆け抜けるような、生の声に触発されて思考が化学反応させることだ。人と人でしか生まれないもの、非科学的な次元で働く力は人を大きく成長させていく。たった一つの情報で運命が変わることもある。たった一つの出会いが運命を変わることもある。若い時はひらめきを信じて頑張っていこう！
