夢追い人

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夢というのはやっぱりいつまでも追いかけていくもの。裏を返して言えば実現したとたん、それは儚い現実になることなのかもしれない。つまり無理やり急いで実現しようと頑張っても、最短で追いかけることにこだわっていたら、いつの間にか現実に夢を合わせていくだけ。実は夢を持つこととは、それが達成されることと関係ない。夢を持つこと自体が楽しいはずなのだ。もちろん、本気で夢を持つということが楽しいと思うためには、一にも二にもやり続けるためにエネルギーが必要になる。自分の夢が素晴らしいことだなんて、誰も簡単には信じてくれはしない。口を酸っぱくして言い張っても、言葉は言葉以上のものになることはない。だから潔く夢に向かって行動していくこと。この夢をいつまでもやってやろうと決めさえすえばいい。永遠のチャレンジャー精神の持ち主こそが本物の夢追い人。どんな時も不屈であって欲しい。

ところで、夢追い人と言ったら山口市にイタリアから夢を運んできた夫婦がいる。地域おこし協力隊で縁もゆかりもないもない地にやってきた。イタリア文化の布教師として、何かをちらつかせて権威的に振舞う、馬鹿馬鹿しいプライドはない。いつも素で人間味に溢れる姿に惹きつけられる。ただ、この世に生きている限り、画家として生きていたい!ロベルトさんの純粋な思いは素晴らしい。彼の一途な思いに熱量を感じさせられる。また、パートナーの粉川さんも負けていない。パット見てわかるほどの山口市愛を打ち出し、いつも夢に向かって努力している。彼女のモットーは一生懸命にやるのは自分のため。ひいては山口市のためになるのだろう。これはおそらく間違いない。いや、そうでなかったら様々な偶然や奇跡は一切起きなかった。どうかこれからもアートの力で縁を繋げて、豊かな夢のある山口市にしてください。チャオ(ciao)!

■HEART2019の関連企画 県美界隈展 『花』、Y氏とともに 2020年2月13日(木)~3月1日(日) 11:00-18:00 火水定休