自分なりの努力の仕方

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いわゆる美術家になるための具体的な手引書なんて便利なものはない。例えば、自分の個性をもっと活かすために、何をすればよくなれるなんて、人それぞれの遺伝子が違うように、個性も違うから答えは限りなくある。だから美術家になろうと志したら、いろいろなことを考えたり悩んだりしながら、今現在の才能はどれくらいかを知るしかない。実際に美術の世界に体当たりしながら、どうやったら才能を開花させていけるのか。身を持って体験して知ることが大切になるのだ。なぜなら言葉で覚えたものは忘れやすいもの。それはただの知識だから意外と使いこなせない。人のふんどしで勝てる相撲のは弱者だけの特権。レベルが高くなってくればお里が知れると言われるもの。いくら格好をつけていずれメッキは剥げてしまう。いつまでも裸の魂のまま、ぶれずに生きていこう。等身大の姿で生きることに心掛けること。ごくありふれた感覚を武器にして、自分らしい個性のある創作にしていこう。

つまり我が身で削って発見したことしか頼りになるものはないのだ。人の感性とは誰一人としてまったく同じものはない。創造力は100人いたら100通りあるため、いくら優れたマニュアルを用いたとしても、そこそこ程度の効果くらいでとどまる。裏を返せば基本的なことは別にして、自分でやるべきことは何なのかは、独学しかできないことを覚悟することだ。上手くいっている美術家は自分なりの努力の仕方を知っている。美術の世界に半端ではない情熱を注ぎこんで、とにかくどんな時も創作へ熱中できるハートを燃やし、前向きに取り組めるルーティンがしっかりしているのだ。やや無理めの目標こそが成長への道標。いつも全力で頑張ってできる課題を設定し、そのことに努力してクリアすることを目指し、小さな達成感を一つずつ積み上げて、本物の美術家だと言われる人になりましょう!

■HEART2019の関連企画 県美界隈展 『花』、Y氏とともに 2020年2月13日(木)~3月1日(日) 11:00-18:00 火水定休