実力は努力の積み重ね

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いわゆる美術家になれた人の大多数は、先天的な才能が優れていたのではなくて、ちゃんと美術について系統立てて勉強し、それをこつこつと努力を積み重ねられる人なの
である。そのような不断の努力を繰り返すことで、五感で感じたものを具現化して表現して、個性的な作品が創作できるようになるのだ。

ただし、努力すればすべてが上手くいくことはない。そんなに単純な構造でなれるものではない。30%くらいは運と呼ばれるものに左右されてしまう。その人にとって必要な出会いがあったり、生きた時代とマッチして良かったりなどの他力によって、自分を伸ばすチャンスに恵まれないと、みんな同じくらい鍛錬しているのだから成りえない。

つまり、美術の世界はどんなに頑張っても報われないことがある。美術家を目指した人生は決して努力だけで成し遂げることはできない。それ故に運を良くしていくこと。自分自身の運命をやんわりと受け入れていく。運が悪いと言って立ち止まっていけない。美術家になりたいという初心を忘れずに今の運命を肯定していく。次の運命を良くしていくために、前向きな気持ちでいることが大切になるのだと思う。