イマジネーション!

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少なくとも美術家と呼ばれる人は、想像力を持っていなければならない。いつも目の前の制作する際は、どう自分らしい独創的な想像力で、表現するのかが問われてくる。もちろん創作のヒントを誰かに教えてもらうとか、他の人を真似しただけだったら意味がない。例えそれなりに評価されたとしても、確かな根っこがないから後が続くのは難しい。世の中は明日になれば世界が変わっていくもの。今日は素晴らしいと評価されたからって、そのままずっと大丈夫なんて夢のまた夢。何が起こるかわからない中を生きるのだから、奇想天外な発想を持たなければならなくなるのは当然のこと。だから想像力のない人でも絵は描くことはできるが、美術家と呼ばれるレベルにはなれないだろう。

ただし、想像力というものは誰でも持っている。それなのに意識していなかったり、真面目に使わなかったりして、良質な想像力の創り出す感性が弱々しいままになっている。また、想像力は美術のみ学んでも伸びないもの。日常生活の中でさまざまな想像力を働かせていくこと。普段から自分なりの発想を出すことを習慣付け、何か一つくらいは自分から引き出せるようにしよう。そこから何かが浮かんでくると、関連付けて次の何かに繋がって、さらに次から次へとどんどん発想は広がっていく。ひらめきを逃さない能力が鍛えられて、創作に関わる情報を取り込めるようになるのだ。

美術家になるためには本人の努力がとても大事だが、いろんな人やものなどに出会うことで、自分らしい個性は何かをハッキリとさせられる。他力によって感じる力は育まれていくのだ。ちょっとした瞬間に「これは自分に関わりのあることだ」と感じ取れるようになればしめたもの。すぐに想像力のスイッチが入って、あなたにしか見ることのできない、唯一のイメージが浮かんでくるはずだ。人は自分ひとりでは生きてはいけないようにできている。周囲の影響やサポートがなければ上手くいくことはない。そんな世界を想像力によって豊かさを育み、素晴らしい人生にしていきましょう!