ゴール!

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この世の中、イラストのモデルになる人はたくさんいる。誰もが知っているアスリートにしてみよう。しかも世界で華々しく活躍するオリンピック代表の選手たちだ。4年に1回しかないひのき舞台。彼らが鍛え抜かれた肉体を駆使し、競技でしのぎを削って戦っている姿は、勝ち負けに関わらず素晴らしいものばかり。そのパフォーマンスは観る人をひきつけて、心の奥まで響かせて脳裏に深く焼き付けてくれる。そんな感動の瞬間を鮮度を失わずに作品にすること。一番大切なのはそれをどう活かすかであって、鋭い感覚で見つめられるかどうかが問われる。

だから実際とは違う角度から眺めて見ること。新たな可能性が見えてくる。ある勝負を一方からだけだと、一つの答えしかないわからない。別の角度から眺めてみることで、その瞬間には気が付かないドラマを発見できるはずだ。つまり、スポーツ専門家では見出すことのできないものを目指す。イラストレーターの目線で競技を眺めれば、そこには美しく切り取られた場面がある。前例や常識にとらわれてはいけない。唯我独尊、これしかないものを探してみるのだ。ただし、もたもたしていると他の人に先を越されてしまう。びびっとひらめいたのなら、すぐに行動に移して具現化すること。旬なタイミングを逃さないように、手早くネタを表現できるように腕を磨いておこう。

本日までアスピラートで開催中の「りおたのスポーツ名場面集 2020」。美術専門学校を卒業してから「これは面白い絵になりそうだ。いけるかもしれない!」と、何度も挑戦と失敗を繰り返しながら多くのことを学び、どんな時も創作と向き合ってきた若者の作品展。彼の行動を見ているとチャンスというものは、ただじっと待っていたら舞い込まないことがよくわかる。自ら積極的に行動することによってつかめるのだ。やっぱり若さは最大の武器。「これはいける」と思ったら、もの怖じせずに一直線にやればいい。次のアスピラートでの企画展を楽しみに待っちょるよ!この勢いのまま未来を駆け抜けてください!