「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」とは、松陰先生の有名なお言葉。まさに読んで字の如しで、説明する必要はまったくない。この短い 文の中に人生の真理が語られて、日々を充実して生きていくためには、きちんとした夢を持つことを唱えている。そう、夢さえあればいいわけではない。独りよがりの思い込みのようなものでは、どうやってみても成果が上がる夢だと言えない。また、行き当たりばったりの思い付き程度の夢も、人生の羅針盤として役立つことはない。自分の夢が大きく育まれていけば、やがて社会と繋がっていけるだろう。
だから夢はなんでもいいじゃなく、使命感を持てるものを選び出し、追い求めることが大切になってくる。自分が世の中のために何かやってやろうという志と同じ意味だと捉えていこう。それくらい気持ちで取り組んでいけば、必然的に夢へ進むルートを考えるようになれる。そして、なにがあろうともやり抜くために、さまざまな創意工夫を繰り返し、実現への可能性を探っていける。才能のあるなしよりも夢への初志貫徹に力を注ごう。いくつもの試練に揺さぶられても、夢へこだわりを信じて突き進んでいく。つまり、しっかりとした夢のある人は、自分の理想を手にすることができるはず。故に、どこまでも夢に沿って生きていこうという、今の時代でも心に響き渡る素晴らしい言葉なのだ。
■難波瑞穂展 これから私はあなたとともに 2020年9月18日（金）-27日（日） 11:00-18:00 （最終日 17:00まで）
