老若

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「50歳の時点で、20歳のときと同じように世界を見ている人間は、人生の30年を無駄にしたということだ」という言葉がある。

とにもかくにも若さに価値観を持っている人は多い。それはいつまででも若ければ、さまざまなことに心がときめいて、新しい魅力を発見しては楽しめる。また、最先端のものを柔軟に受け入れて、時代の流行を満喫できるからだろう。しかし、老いなければ見えてこない素晴らしさがある。年齢を重ねて味わえるものがある。だから若さばかりに執着してはいけない。自然の流れに身をまかせて変化することも必要なのである。

ちなみに、私は50代になってから自慢の記憶力が悪くなる。いわゆる老化によって忘れっぽくなった。そこで失敗しないために対策している。正直、面倒くさいけど、そうは言ってられない。現実を真摯に受け止めるしかない。ただし、思わぬメリットもあった。嫌なことを忘れやすくなって、いつの間にか気持ちが入れかわる。これぞ年取った人にとって好都合なこと。今の自分を個性を活かせばいいのだ。最善の若さを面白がって生きることが大切なのだ。