個性的に

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「多数に追随するな。自分自身で決断せよ。そして人々をも納得させ、リードしていけ」という名言がある。

美術家とは万人に受け入れられる作品を制作してはいけない。なぜなら、みんながいい思うものは、すでに存在しているものばかり。それらをあれこれお手本にして、いいとこ取りしてもパッとはしない。その人らしい個性がなければ、似たり寄ったりしたものになって、独自性の域から遠のいていくだけだ。

つまり、美術家は孤立することを恐れてはいけない。好かれることに必死になって、ついつい周囲の顔色を伺っていると、創作の本質からどんどん遠ざかってしまう。その結果、可もなければ不可もない作品に終始し、独創性のあるものは制作できなくなるだろう。だから自分ひとりの価値観を持つこと。これが私の世界観だと言えるくらい、繰り返し創作することで見つけ出す。そして、堂々と個性を感じさせるものを発表していくことが大切なのだ。