心眼

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「心ここに在らざれば、みえども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」という名言がある。

このあいだ、ご年配の方とお話しする機会があった。いつお会いしても元気はつらつ。明るいオーラで包み込んでくださる。だけど、やはりと言うべきか、ここ最近のことより昔話に華が咲く。それはそれでいい。誰でも若い時に身についたことは、いくら歳を重ねても忘れることはない。本当によく覚えているものだと感心するばかりだ。

しかしながらこれから先の時代に、このようなコミュニケーションは成り立つのか?近年、さまざまなものや出来事をデジカメやスマホなどで撮影する人が目立つ。いわゆるインスタ映えするものに気を取られて、その場にあるものに集中して触れていない。目に焼き付けた記憶ではなく、機械で記録するようでは、すぐに忘れてしまうだろう。ついつい楽で安易なことをしていると、いずれツケを払うかもしれない。だからこそ、右脳を使って観察してみること。自分にしかない物語を発見するために感性のアンテナを動かしていくのだ!