大風呂敷を広げる

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「若い人は感性の大風呂敷を拡げて欲しい。ハンカチじゃだめだ」という名言がある。

美術家への第一歩は大風呂敷を広げることから始まるのだ。ただし、それは現実を無視して自分の作品に大袈裟に語ったり、如何にも知ったようなことを言って、鑑賞者をごまかすことではない。あえて自分自身にプレッシャーを与えることで、創作するためにどうすればいいのかを、必死で考える環境に追い込むための手段。周囲に堂々と作家宣言をして、才能が花開くように努力していく。そうすればそこから新しい世界観が生まれて、可能性を広げながら創作していける。これからの未来にやる気を起こして、最善の努力で取り組むためにあるのだ。つまり、その発言で眠っている潜在能力も引き出し、最高のパフォーマンスを実現していく。美術家とは夢のセールスマンだからこそ、それにふさわしい美しいホラを吹いて、彩りの豊かなものにつくっていこう!