乙女力

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100年とちょっと前、大正時代に流行ったゴンドラの唄は、「命短し 恋せよ 乙女~♫ ♫」という歌詞で知られている。この一節は乙女と呼ばれる瑞々しい時期には限りがあることを指す。決して生きている年月のことではない。ささいなことでも心動かされ、だのにぐずぐずしてしまい迷ってばかり。いつもどこかで悩んではゆっくりと生きている人のこと。
ついつい、ぼんやりしながら夢見る日々を過ごし、空想にふけて自由な感覚を楽しむ。なんでもないことをあれこれ考えているだけで心地いい。この世に想像力がある限り、平凡なひと時も味わい深くなるはず。このような感性を失わなければ、年齢に関係なく乙女のままでいられるのだろう。
ただし、純粋であるが故に大胆不敵な行動もしばしば。この一瞬にすべてを燃やす瞬発力があって、複雑なように思えて意外と単純だったりする。ビビッとひらめいたことなら、ジッとすることができなくなるのだ。そういう素直さは美しい個性だ。だから、自分がいいと思うものはいいでいい。私らしさをとことん肯定していくこと。自分という資源を等身大で活かしていこう!