有名無力、無名有力

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「有名無力、無名有力」という言葉がある。いわゆる人は成功しようと最善の努力をして、理想的な才能を得て発揮できるようになれば、とたんに引き合いが増えて忙しくなり、いつしか学ぶ時間を失ってしまい、次第に能力に陰りが生まれて、ついには落ちぶれていくことを指すのだ。

そうなるのだったら無名のままでいた方がいい。他人の目を気にせずにやりたいことができるし、新しい可能性を身に付ける時間を持つことができる。いつしか自分を掘り下げる時間すらなくなって、有名ではあるけれど無力な人間になり下がっていくばかり。だからこそ、本当に人として成長したいのなら、無名さを好都合に活かしていく。愚直だと笑われたとして、日々の積み重ねを怠らず、こつこつやり続けていく姿勢を崩さない。

つまり、人は地位や名誉を得るために創意工夫して頑張れるけれど、それによって、いろんなしがらみに囲まれて身動きが取れず、自分の世界を追求できなくなっていく。本当に人として成長したいならば、謙虚に生きる無名力をつけること。キラキラとした甘美な名声に惑わされていけない。いつまでも下っ端根性を忘れずに努力し、本物の実力にこだわった人生にしていきましょう!