「ものごとがホイップクリームのようにスムーズに運ぶときよりも、悪いときのほうが、（結果的に）うまく機能できる」という名言がある。
人生は何が幸いするかなんて、その瞬間はよくわからないもの。上手くいかなかったことで、自分の未熟さに気が付くこともある。必要なものを身につけるきっかけになって、さまざまなことを学ぶチャンスになるのだ。厳しい結果でも目をそらさず、次に何をやるべきなのか、何をしたらいいのかを問い、自分自身を知っていこう。自分ができることが少しでもわかってくれば俄然面白くなってくる。謙虚な姿勢で向き合っていけば、学びが1つあっても手応えを感じる。熱量が高まって意欲が湧いていく。
ちなみに美術でもピンチが幸いしてチャンスになることが多い。すぐれた作品とめぐり合って、ショックを受けることがあったら、それは自分の殻を破って成長するためのシグナルだ。そういう時は作品を上辺だけで観ないように心がけて、自分なりに何が良いのかをハッキリさせてみよう。自分の価値観を知るチャンスにして、創作活動の羅針盤にして役立ていくのだ。とにかく、実力の差を真摯に受けとめて、自分のペースを乱さないことが大切だ。自分の可能なやり方を探し出し、個性を活かしていけばいい。
