空の鳥

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「目に見えるものはすべて、目に見えないものを隠している」というのは、ルネ・マグリットの名言である。

昨日は好天に誘われて、近くの亀山公園の山頂広場(標高61m)へ。途中にある県立美術館は古代エジプト展で大行列だったけど、ここはぼちぼちしかいなくて静かだった。それにしても、3年前にリニューアル整備で高い木が伐採されて、全方位が見渡せるようになったおかげで、お城の天守閣から見ているような気分になれる。ついつい「余は満足じゃ」と言いたくなるなあ~(笑)

そんな中、空を見ていると雲と雲の間から見える青空が鳥の形のように見てきた。おおー、これはマグリットの空の鳥を連想させてくれるぞ。そういえば、マグリットは大空を見ると鳥を連想し、また、鳥を見ると大空を連想していた。そのため晴れ渡った青空をモチーフにするのではなく、ひと目で空だとわかるように雲を浮かべて絵にしていたという。このネタは私が若い頃に県美で開催されたマグリット展で仕入れたもの。ちなみにこのたびの県美の古代エジプト展は34年ぶりに帰ってきたから、次はマグリット展が再び行われることを期待しよう。