我以外皆我師

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その人が好きだという美術作品についてはできる限り口出ししない。なぜなら、人の好みはさまざまであるのが当たり前。こちらの価値観であーだこーだ言ったところで、言われた方は面白くない気分になるだけ。金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」という言葉のように寛容に接すればいい。

それよりも、自分で気が付かなかったことを知るチャンスだと捉えよう。この世はすべて多面的であって、自分の知っている一面だけで判断したら、それ以外の面はわからないまま。だから、興味や関心を抱くべきものだと考えて、じっくりと眺めていくこと。人は必ず独自性のある感覚を持っている。あらゆることがわかってると思い込まずに、辛抱強く観察しながら豊かなセンスを磨くのだ。

つまり、いろんな人たちに自分の知らないことを教わるつもりで謙虚に生きよう。知らないことは恥ずかしいことではない。それぞれの知恵や知識を出し合って、日々を丸く収まるように創意工夫すればいい。どんなに凄い才能の持ち主でも、たった一人の力で生きることはできない。いろいろな人たちにヒントをもらいながら、再発見を学びにすることが大切にしていこう。