等身大

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「謙虚というものは、人のまえで、おのれを無にするとか、低く見せることでは絶対にない。むしろ自分の責任において、おのれを主張することだ。つまり、謙虚は権力とか他人に対してではなくて、自分自身に対してこそ、そうあらねばならないんだね」というのは、芸術家 岡本太郎の言葉である。

想像力というものは意識してというより、感性が勝手に動いてひらめくもの。素敵な発想を創り出そうと頭で考えて、こうすれば上手くできるなんて、マニュアルのようにやるものではない。いつも自分の気持ちに素直に従い、こういうことをしたいと思ったら我慢しないで、すぐ動いていく機敏さから生まれてくる。

だからこそ、自然体の自分でいることが大切なのだ。人によく思われようとして、見栄を張ろうとすると無理な力が至る所に発生し、その歪みから個性的なパフォーマンスが発揮できなくなる。自分らしくありのまま五感で感じ、心動かされたものを頭に思い浮かべていく。虚勢を張らず等身大の自分の感性で、ものごとに触れながら創作していこう。