熱量

昨日まで行った「HEART2021関連企画 県美界隈展 Today is a gift 今という瞬間は贈り物」は、おかげさまで無事にお開きとなりました。皆様の有形無形のお力に心より感謝しております。ありがとうございます。本展は2007年に県美展と同時開催で、県立美術館から周辺の中心商店街まで、美術を身近に感じて楽しむアートプロジェクトのひとつとして始まり、これまでいろんなコンセプトや出展作家にテーマを掲げて、さまざまな美術家が参加して作品展示を行ってきました。

このたびは今年1月に95歳で天国へ旅立たれた芸術家 田中米吉先生の作品をご家族様のご厚意で出展していただき、40歳より本格的に創作活動に取り組み、60歳になる年に悲願だった現代日本彫刻展(現 UBEビエンナーレ)で大賞を受賞し、そして、最後の最後まで一切の妥協することなく、最高の作品制作を目指して心血を注ぐ人生に、美術家も鑑賞者も少しでも多く感じてくださることを目指しました。

美術家の人生とは、世間一般の常識では道理にかなったと思えないことを、その人だけが感じられることに価値観を見い出し、結果的に不可能を可能に変えるようなパフォーマンスを常に求め続けるためにある。そのことを後ろ姿で教えて表し、ファンタスティックな世界に向けて、ひたすら突き進む情熱の必要性を生き様で教えてくださいました。わたしたちはそのことを深く心に刻んで、これからも高い熱量で美術と向き合おうと思います。どうか天からみなみなをお見守りください。我らは先生を見習ってアクションあるのみです!合掌