個性的に!

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子供の頃、お家の庭に季節ごとに咲く花々を見ては、きれいだと素直に喜び飛び跳ねていた。きれいな植物好きの母がいつも何かが咲くようにと、こつこつと種を植えて育てていたから、季節の花々に心ときめかせて楽しんでいた。その他ア、木の実につられてやってくる鳥たちをはじめ、花のまわりを元気に飛び回る虫たちの動きにも興味津々。とにかく目に入るものなら雑草に至るまで、すべてなんだろうと観察しては、自分の心を活き活きはつらつと動かしていた。

そんな彼女の小学生時代のマイブームと言えば、姉の漫画本の1コマを描き写すこと。ハッキリ言って上手くなかったけど、そんなことなんて全くおかまい なし。何を描いてもノロノロのピッチで、線はぶれぶれで似ても似つかぬけど、ただただ気に入ったコマの絵を描いては悦に入っていた。もしかしたら、その頃に習った書道で書いた文字も同じような感じだったかも。美しい文字を表現したいのではなく、筆を動かしていることが心地よくて、紙の上で何かをすることに夢中になっていたのだ。

そんな彼女は大人になってからも何も変わらない。飾り気なのないまま、自然体に生きている。ワクワクすることに真っすぐで、それ以外は関心がなかったりする。いの一番好きなお花を伸び伸びと描くためには、むずかしい理論や理屈、華麗なテクニックなど、特別なものはまったく必要としない。美しいものを見たら、美しいと感動できる心があればいい。つまり、シンプル・イズ・ベスト!一生感動、一生青春、そして、一生創作して、このまま自分らしい個性で生きていけばいいのだ。