しあわせ

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『しあわせ』という言葉がある。その由来は為し合わす。為すとは動詞のすること。何か2つの動作などを合わせられることで、めぐりあわせがいい状態のことを指す。だからこそ、しあわせとは分かち合わなくてはならない。めちゃくちゃ好運なことがまわりまわってくれば、みんなで心をこめて聴き合うことで実感が湧いてくる。

言いかえれば、自分ひとりだけで喜ぶくらいのしあわせなら大したことはない。独り占めしてしまうと心を響かす刺激はすぐに冷めていく。たくさんの人の輪があってこそ、あたたかいぬくもりはじわじわと残るもの。人生はどんなに頑張っても自力でやれることには限界がある。いつの間にか知らないうちにいろんな人たちの恩恵に預かっている。自分ひとりだけで生きることができないからだ。

つまり、しあわせだと感じた喜びを分ちあうことで、新しいしあわせが誘発されてめぐりめぐってくる。地球は丸いからまわりまわってやってくる。そうやって繋がって生まれた大きな円。実際は小さな弧の集合体であって、重なり合って紡ぎ合って出来上がったのだ。この世の中はどんなこともおかげさま。しあわせの意味を噛みしめながら、いろんな仕合わせを感じていって、日々を豊かに生きることが大切なのだろう。