「もじる」とは、既存作品から要素を拝借してつくること。一般的によく知られた作品の言いまわしなどをもとに、主にパロディのようなものを加えて違った表現していく。本質を押さえながら言い回しを換えて構成し、ウィットやユーモアが豊かに織り込んでいることを指す。
ここのところ、巧みにもじることのできる人が減りつつある。なぜなら、何かをもじるためにはさまざまなジャンルに精通して、幅広い分野に造詣が深くなければできないからだ。今はスマホで多様な情報が簡単に入手できる時代。いつも何かの話題が提供されるため、自分から何かを創り出さなくても、それなりに楽しく過ごせてしまう。また、人生で必要な基礎的な知識がなくても、その場で検索して調べれば済むので困らなくなった。