矛盾

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「ぼくはこうしなさいとか、こうすべきだなんて言うつもりはない。『ぼくだったらこうする』と言うだけだ。それに共感する人、反発する人、それはご自由だ 」というのは岡本太郎の言葉だ。
甘い言葉とやさしい言葉は似て非なるもの。甘い言葉はその瞬間は癒されて心地よいけれど、お酒と一緒でいずれ醒めてしまえば現実の世界に引き戻される。その人が直面している課題に触れないため、当座しのぎで問題の先送りにしかならない。それとは違い、やさしい言葉は白いものは白い、黒いものは黒いと言い、その人に忖度しないため、時として自分自身の身の丈を知らされて、現実と向き合うから必然的に厳しく感じやすい。
だから、やさしい言葉と出会った時に謙虚に受け止めること。とにかく、自分の殻を打ち破ることが進歩であって、思い直すことで伸びる切っかけが掴める。ただし、人の言葉に神経質になり過ぎると優柔不断になり、独創的なものが発揮できなくなる。つまり、この世の中は矛盾だらけ。あちらを立てればこちらが立たず。とはいえ、このような矛盾があるからこそ、いろんなことを考えさせられる。いろんな視点から自分の可能性を知ることができるのだ。この二つことのバランスをどうするのか。これが人生の永遠のテーマになるのだろう。