限界には、限界はない

 
巨星墜つ。日本サッカー界の発展に大きく影響を与えた名将が天に召された。それまでは、ヨーロッパや南米の選手たちに比べて、体格やパワーに加えてテクニックが劣っている点をどのように克服するのかが強化のテーマだった。如何にそれらをレベルアップさせるのかに知恵を絞り、さまざまなことを取り入れては試し続けていた。いわゆる追いつけ追い越せの精神論を核にして、ひたすらトレーニングすることに比重を置いていた。
そんなある種のコンプレックスをきれいさっぱり一掃していく。「頭脳」「俊敏さ」「持久力」という、海外の選手たちよりすぐれた特質を活かし、日本人らしいサッカーを目指して意識改革を起こしていった。どんな国の選手でも長所と短所を持っている。つまり、自分たちの素晴らしさを最大限に発揮するために、ネガティブなことよりポジティブなことに目を向けて、何か新しい可能性を発見することが大切になるのだ。
そして、強くなるためにはどうすればいいのかという問いに、 自分で限界をつくらずに努力することを奨励した。「限界には、限界はない」。常に挑戦していこう意志力が強くなければ、才能や素質があっても発揮するまで粘ることはできない。とことん自分の手で勝ち取ることにこだわっていく。いつまでも初心者のような謙虚な姿勢で、意欲的に学ぼうとすることで成長していける。このように日本サッカーの未来に情熱を燃やし、選手たちのモチベーションを豊かな言葉で高めていったのだ。この他、数々のことが走馬灯のように思い出されてくる。本当にありがとうぎざいました。今年のW杯は天から厳しいコメントをお願いします。合掌