あいーん!

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巨星墜つ。子供の頃からテレビで憧れた大スターが天へ旅立つ。あまりにも悲しくて寂しくて残念無念なこと。だけどしくしくと泣いてばかりはいられない。あれだけ奇想天外なパフォーマンスを発揮して、老若男女を問わず多くの人を笑わせてくれたエンターティナー。だから「これであの世に行っても笑いに困らないぜ!」と、思いっきり痩せ我慢して、顔がひきつっても笑い、胸の中で土砂降りなって泣くことにした。いや、これほどたくさんの楽しい時間をくれたことに感謝し、数数えきれない面白かった場面を振り返って明るくなるべきだ。

そういえば、小学校高学年の運動会で「東村山音頭」を踊ったことがある。さすが再来年には創立150年を迎える母校。その先見性は素晴らしい。当時、PTAの有害番組として名をはせていたのに、どういういきさつなのかわからないが、遺伝子に組み込まれる思い出を創ってもらった。恩師の皆様、ありがとうございます!急に恩師と格上げしたことはさておき、小学生にしか味わえない軽薄な行動を尊重もらい、ただただ懐の深さに感謝あるのみ。ちなみに思春期になっちゃたら誰もが急にかしこまって知性的にあろうとする。しかし、人生を等身大に生き抜くには「知性」ではなく「痴生」が大事!大スターは生きるための基本の基を後ろ姿で優しく教えてくれた。

そんな大スターに「なんでこうなったのでしょうか」と天へ向かって問いかけたら、絶妙な間で「カラスの勝手でしょう~♪」と、はぐらかせてくれることでしょう。この世は誰でも生老病死。永遠に生きていくことはできない。つまり何かに没頭する瞬間こそが大切なのだ。すべてを忘れて夢中になる一瞬を味わうことで人生は豊かに感じられる。わたしたちはあなたのおかげで、テレビの前のほんのひと時、何度も腹を抱えて笑っては生死を忘れ、馬鹿なってしまうことの素晴らしさを学びました。まだまだ不十分な点数だけど、「大丈夫だ~~!」と、元気よく感謝の心も込めてお伝えします。どうか安らかにおやすみください。合掌