教わる

「私たち大人は子どもに人生についてあらゆることを教えようとするが、子どもは私たちに人生とは何であるかを教えてくれる」という名言がある。

子どもの頃、みんなで遊ぶための教科書なんて必要なかった。子どもたちなりに自分たちでルールを決めて、全員で受け入れることが暗黙の了解だった。いわゆる単純明快な微笑ましい約束ごと。それに従わなければギクシャクするだけで、ケンカになってしまうこともある。

もちろん、子どもたちは遊びだしたら、ルールのことなんて意識しなくなる。遊ぶことに夢中になるから忘れてしまう。それでもルールを守れるのは、みんなで楽しく遊びたい一心から、自然にルールを守れるのだろう。

つまり、子どもっていう生きものは、仲よくことが得意な生きもの。その場所で楽しく過ごすために、いろんなアイディアを持っている。もっとこうすれば面白くなることを気が付けば、すぐに柔軟にルール変更していって、最善の利益になるように対応していく。石頭でくだらないことばかり言って協調性のない大人とは大違い。だけど、本当はできるはず。大人だってできること。楽しくなることに心掛ければそれだけでいいのだ。