2013年12月5日、この年のGWの3日間に、ポストカードの売り上げ枚数を競い合うグループ展を行い、参加者28人のうち一番の販売数で優勝して、個展開催権を獲得した臼杵万理実さんの個展が始まった。ちなみにこれが初めての個展。思わぬかたちで開くことになる。当時、私と臼杵さんが知り合って丸5年近く経ったので、千載一遇のチャンスに素直に喜んだ。
しかし、そんな浮かれた気分は一瞬で吹き飛んだ。翌朝早くに悲しい知らせが届く。なんと、吉村芳生さんが天に旅立ったのだ。私は体調を崩されたことを知らず、突然の訃報に大ショックで頭の中は真っ白になった。本来ならすぐに駆けつけて、お手伝いをするべきだろうが、臼杵さんにとって大事な個展だけに離れるわけにはいかなかった。
そこで、8日の葬儀前の早い時間に伺って最後の対面をして、臼杵さんの個展に最善を尽くすことにした。きっと、わかってくれるはず。なぜなら、晩年にギャラリーへ時々立ち寄られては、老若男女問わずにエールを送ってくださった。臼杵さんにも数々のアドバイスをしてもらい、夢を持てと励ましていただいた。
あれから9年経って、臼杵さんはひと皮もふた皮もむけました。ここまで成長できたのはおかげさまです！このたび、大星君が出展してくれた「父の肖像」を観ているうちに思わずつぶやいてしまった。本当に感謝、感謝である。これからもみんなを見守ってください！お願いします。合掌
