日常の美

日常の何気ない景色を楽しむとは、どんなふうにすればいいのだろうか?それは単純に見たまんまに受けとめて、そこにあるものをありのままに面白がることではない。あくまでも自分らしい視点で見つめて、その場でしか味わえないものに心寄せればいい。たとえ、周囲と異なる感覚になったとして問題はない。言い尽くされた価値観に同調するより、肌で感じるものを大切にしよう。体感を羅針盤にして接していけば、頭にこびりついた固定観念を払しょくし、自分にしか感じられない美しさが発見できる。
つまり、日常の何気ない景色を楽しむとは、自分らしい個性的な視点を持つこと。先入観や偏見に捉われず、鋭い観察力を活かして個性的になろう。何ごとも世間様に合わせて無難にしていると、目の前にあるユニークな世界を見逃してしまう。人生を豊かに感じさせるものに気づかず、平々凡々とした日々を過ごすことになる。なにごとも柔軟に触れてみようとすれば、滑らかな感受性が活性化していく。新しい魅力を発見するセンサーが動き出してくるはずだ。
 
昨日、川部那覇萌さんの作品を観ているうちに上記のようなことを連想する。その場所にある魅力を活かしながらも、自分のイメージを貫いて個性的に表現しようとしている。自分の思っていることに真っ直ぐで、どこまでも創作に情熱を燃やしている。これも旺盛な好奇心がそうさせるのだ。安易に答えを求めず、自分の流儀にこだわって、自分にしかない個性で勝負している。とにかく、この勢いのまま日常に隠れた美を発見し、日常の豊かさを楽しませてください!