禅那

とは仏教の一つの宗派である禅宗の教えや思想のこと。その特徴は「禅即行動」で、学問として経典を学べばいいのではなく、身体で実践しながら体得していくもの。また、どんな人でも仏になる資質があるので、厳しい修行を重ねて煩悩などを払い、一点の曇りもない本来の姿(仏性)に出会えるとしている。

それ故、日常での行動すべてが修行として取り組むこと。いつも心を込めて行動すれば、精神も身体も鍛えられて、主体的でありながらも、何にもとらわれない境地に近づけていく。つまり、修行僧のようなことまではできなくても、日常に修行のエッセンスを取り入れれば、生活リズムに適度な緊張感が生まれ、五感が研ぎ澄まされて人生を豊かに感じれるはずだ。

ところで、このたび開催した川部那萌さんの写真作品展は、おかげさまで無事にお開きできました。有形無形の応援に心より感謝いたします。誠にありがとうございます。

 川部さんは、単焦点レンズのカメラという、ズーム機能がないものの、足で稼いで構図を決める手法で、日常の景色にある奥深い世界を写しだし、私たちに新しい発見と味わいを楽しませてくれました。この春に社会人になるため、しばらく個展はできませんが、グループ展で作品発表してもらうつもりです。どうかこれからも川部さんの創作をご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします!