学ばなきゃ

いくら素質があっても、やる気があったとしても、自分ひとりだけで才能を開花することはない。自分では上手くやっているつもりでも、一方向からの発想では部分最適になりやすく、いつの間にか独りよがりになることが多い。自分の価値観や経験でしかものごとを判断せず、思い込みや先入観によって偏った見方をしてしまう。
だからこそ、自分の可能性を発展させるために、積極的にさまざまタイプの人たちと関わり、自分自身を見つめ直す機会にしてみよう。ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨かれないように、人は人と関わり合いながら才能を磨き合っていく。いろんな人から気付いていないことを教えてもらい、自分らしい個性として伸ばしていくことが大切なのだ。

ところで、ただいま個展開催中の川部那萌さんは大学生ということもあって、来場者から何か知らないことを教わるたびに喜んでいる。生の声はいろんなことを考えさせられ、かつ、異なる視点は学びのヒントになるから、小さなことにも耳を傾けている。実に熱心で、好奇心と探究心が豊富なのだろう。おかげで傍からその姿を見ていると、こちらも学ばなきゃという気持ちになる。私の方が磨かれているのかもしれない。