新チャレンジャー!

後期印象派の画家 ポール・ゴーギャン。最初の職業は船の水先案内人の見習い。その後兵役でフランス海軍に入隊し、除隊してからパリに戻ると、証券取引所で株式仲買人として働く。ここで大いに腕ふるって高収入を得て、人気のある画家の作品を次々に購入。余暇に親しくなった画家に絵を習い、ついには自らの作品を販売するようになる。しかし、株式大暴落で株式仲買人としての収入が激減。そこで、家族がいるのにも関わらず、画家一本で生きることを決心。極貧生活を過ごし、さまざまな低劣な労働を余儀なくされた。だけど、生涯にわたり表現することをやめなかったゴーギャン。その作品は後の人々を豊かな色彩と個性的な作風で魅了していく。

そんなゴーギャンの人生をモデルにした小説の中に、主人公へ「(絵の)才能がまったくなくても、すべてを捨てる価値があるのか」と問いただしたのに対し、「おれは、描かなくてはいけない、といっているんだ。描かずにはいられないんだ。川に落ちれば、泳ぎのうまい下手は関係ない。岸に上がるか溺れるか、ふたつにひとつだ」と一節がある。

なるほど、画家になれる才能があるか否かなんて、やってみなければ誰にもわからないもの。ひとたび画家として生きると決めたなら、どんなことがあっても意思を貫くことが大切だ。それは今の時代でも同じこと。本気になってやりたいと決心したのなら、様々な困難が待ち受けていても怯んではいけない。愚直に生きればいい!

ところで、またしても創作という美の戦いの場に志願兵が現れる。正確に言えば、りおた君が連れてきた。ここ最近、以前に連れてきたコサカダイキ君が軌道に乗り始めて、本当に良かったなあ~って、余韻に浸る暇を与えてくれない。彼は真性のドSなのだろうか?(笑)。冗談はさておき、一緒に夢を語り合える仲間が増えたことに感謝するのみ。いくつになってもチャレンジャーのそばにいられるって仕合せそのものだ。どうか頑張っていきましょう!よろしくお願いいたします。